りーぬのブログ

内定先で、個人課題としてブログを書くことになりました。卒業(2019年3月)までに50記事を目指します。⇒無事に達成しました!これからはインスタとともに運用していきます。

私の人生を変えたハグ

 

明けましておめでとうございます。卒論に忙殺されて更新が滞ってしまいました...。新年ということで、3月までに50件達成を目指してここからさらに気を引き締めていきたいと思います💪🏻

 

さて、今回はなんだかロマンティックなタイトルになってしまいましたが(笑)、先日スピーチをする機会があって、今回のブログはそのときの原稿に一部修正を加えたものになります。

 

どんなスピーチだったかというと、私は学生スタッフとして「早稲田大学異文化交流センター(ICC)」というオフィスに所属しているのですが、そこで企画している国際交流イベントに携わってくれたサポーターと呼ばれる学生さんたちに向けて、感謝の気持ちを述べるというものでした。

 

さて、私の人生初ハグ(恐らく)の真相やいかに…。

 

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今年は本日はお忙しい中、サポーター慰労会にご参加いただきありがとうございます。私はICCで学生スタッフをしている、りーぬと申します。今期は、Canadian Nightやぺらぺらクラブなどのイベントを担当しました。今日はICCを代表して、今期、様々な形でICCのサポーターとしてご尽力くださった皆様に一言ご挨拶したいと思います。

 

みなさんは、どのような理由・目的でICCのサポーターになってくださったのでしょうか。こちらからコンタクトをとった場合もあれば、自ら応募してくれた人もいるかと思います。私は、国際交流に興味があって、もっといろいろな人に関わりたいと思ってスタッフになりました。そのきっかけとなったのは、小学校5年生のときの出来事です。

 

私の通う、小さな小学校にブラジルから転校してきた人がいました。私がもともと転勤族であったことから転校や引っ越しのさびしさはよくわかり、それが国を超えたらなおさらだろうと思って、常に隣をキープして、机の場所、お道具箱の使い方、給食の食べ方まで何でも教えていました。ちなみに、そのころ私は海外の人はみんな英語を話すものだと思いこんでいて、単語レベルの英語で話していたので彼には一ミリも伝わっていなかったと思います。ブラジルはポルトガル語ですよね(笑)。ただ、「伝えたい気持ち」というのは伝わるもので、だんだん彼の警戒心もなくなり、私たちはとても親しくなりました。

 

あるとき、私が廊下を歩いていると、彼がいきなりハグをしてきました。当時小学校5年生というセンシティブなお年頃だった私は、本当にびっくりしてフリーズしてしまい、それからというもの、私は彼と関わることはなくなりました。その後、大きくなって知識が増えてくると、「もしかしてあれは挨拶のハグで、文化の違いだったのでは?」と思うようになりました。そのとき、彼に申し訳なかったと思うと同時に、国や文化による違いに猛烈な興味をもち始めました。大学に入学してICCを見つけたとき、スタッフになったのはそういう理由からです。


ICCで活動し始めてからは、それまでの生活とは比べものにならないくらい、日本人を含めたくさんの学生に出会いました。そのたびに「この国の人はこう」という知識をアップデートしていくわけなのですが、それがだんだん当てはまらなくなっていきました。たとえば、インドネシアから来た留学生の友達と食事に行ったとき、宗教的にアルコールはダメだろうなと思って気を使うと「全然大丈夫〜☺️👌🏻」と言って、ガブガブ飲んでいるではありませんか。

 

教科書ではダメって習ったのに…と、もやもやしていたあるとき、友達がふと、「恋愛とか旅行とか、食べ物の話をしたらどこの国の人もみんな同じだよね」とつぶやき、その一言に、私ははっとしました。

 

それまで「違い」にばかり目がいっていた私にとって、人は「同じ」という発想は目から鱗でした。それからというもの、国籍や言語によって人をカテゴライズするのはやめました。みんな友達で、必要になったら配慮をすればいい。私は3年ほどICCに在籍し、こうして自分なりに納得した答えにたどり着くことができました。「異文化交流」には答えがありませんし、だからこそ面白い。私はICCを卒業しますが、これからも何等かの形で関わり続けたいと思っています。もし、皆さんがICCでの活動を通してこのように何か得られたものがあるならスタッフとしてそれほど嬉しいことはありませんし、「まだ足りない!」、「もっと知りたくなった!」という人はぜひ、来学期もICCに参加してください(笑)。

 

改めて、勉強やサークル、就職活動などで忙しい中、ICCの活動に主体的に関わってくださり、本当にありがとうございました。これからもICCをよろしくお願いします。